山道伝いに国境を越えて兵庫県香美町村岡区へ向かう。途中、ショートカットすべしと県道を走っていたら、峠が土砂崩れで通行止め。ひどく遠回りさせられた。今朝も姫路から大原に向かう時に道を間違えて時間をロスしたが、やはり今回トラブルが続く。国道9号線から県道に入り標高を上げていくと高原状の田園地帯に出た。美しい棚田を動画撮影して、さらに奥へ入っていく。目的地の村岡区柤岡集落に到着した。ここは、<いらかぐみ>のKさんに教えてもらった集落で、見事な天界の村である。天界の村は、関東地方から九州地方まで中央構造線の南側に分布しているが、こんな山陰地方にもあったとは驚きである。山深い地域で山の上の方が暮らしやすければ成立するわけで、局部的な天界の村を探っていくと他にもあるであろう。実は柤岡は、Kさんのふるさと。たまたま会った村のおばちゃんに聞いたら、家の場所を教えてくれた。Kさんは、すばらしい村で幼少期を過ごしたんだなぁとうらやましく思った。
柤岡にて
山を下り再び国道9号線を走る。「日本の町並みⅡ」に紹介されている八鹿町八木を歩く。これが大した町並みではなかった。何で文献で紹介しているのか不思議なくらいである。かつては城下町だったそうだが、現在は単なる街道町で、本卯建と3階建ての養蚕農家が数棟見られる程度だった。
今日は一日中雨。レンズをふきながらひと苦労だった。早々と豊岡のホテルに転がり込んで休む。二日目にしてすでに相当バテている。
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