大原 因幡街道国境にあるなまこ壁と清流の宿場町

岡山県
美作市
古町





交通

智頭急行大原駅下車






大原





2012.05.04
大原は、江戸時代因幡の鳥取から美作を経て播磨の山陽道姫路に出る因幡街道の宿場町として栄えたところで、小原宿と呼ばれていた。鳥取と姫路を結ぶ唯一の街道であったため、参勤交代にも利用されるほど賑わい、吉野川に沿って500mの町を形成している。本陣の遺構である有元家は、宝暦年間(1751〜64年)から大庄屋と本陣を務める傍ら酒造業を営んでいた家柄で、因幡街道に東面し広大な敷地に主屋、土蔵などの建物が建ち並んでいる。一方、小原宿の脇本陣であった湧元家も残っており、町並みは全体にわたって良く残っていて街道の宿場町の様子を知ることのできる町並みとして非常に質が高い。
町並みの形態としては、因幡につながる街道らしく赤瓦が混ざり、なまこ壁が共通してみられる。街道と建物の間には豊富な水が流れていて、訪れた時はその流れを利用し動くアート達によるストリートギャラリーが催されていた。
大原旧小原宿の町並み
大原旧小原宿の町並み
大原旧小原宿の町並み
道路脇の水の流れで動くアート
大原旧小原宿の町並み
大原旧小原宿の町並み
奥の土壁の長屋門が脇本陣湧元家

大原旧小原宿の町並み
本陣有元家(左上)
大原旧小原宿の町並み
道路の舗装も化粧されており、町並みいの修景整備が進んでいる。
大原旧小原宿の町並み
参考資料 リンク
美作市

参考文献
『図説 日本の町並み8 山陽編』 太田博太郎他 第一法規
『歴史遺産 日本の町並み108選を歩く』 吉田桂二 講談社