柤岡 但馬高原の山上に展開する裏日本の天界の村

兵庫県
香美町
村岡区
(旧村岡町)
柤岡




交通






相岡




2012.05.04
旧村岡町は兵庫県東北部の但馬高原の農村地帯。矢田川中流域と鉢伏山から流下する支流湯舟川流域を占め、山陰道に沿う。中心集落の村岡は山陰道の旧宿場町であり、山名1万石の旧陣屋町でもあった。
柤岡は、近世までは二方郡に属し、集落は柤岡高原南方の山腹に形成され、矢田川水系に属する。集落西方には中村氏の居城と伝える中世の柤岡城跡がある。柤岡集落の特徴といえば、谷底から遠く離れた山の中腹に形成されている「天界の村」であること。一般に、天界の村は、山の険しい西日本外帯山地に見られるが、日本海側では珍しい。斜度はそこそこで、等高線に沿って棟を並べる形態は天界の村共通のもの。養蚕が盛んであった地域らしく、建ちの高い母屋や二つ棟で繋がった倉の形態などに共通点が見られる。
柤岡集落全景
等高線に平行に棟を配している。天界の村共通の特徴。
石垣の造形
石垣の造形
石垣の造形
柤岡の町並み
二棟が連なる蔵(上)

母屋の形態は但馬地方の養蚕農家らしい(左)
参考資料 リンク
香美町

参考文献