北九州 筑後 (2004.1.1)
 

あけましておめでとう!。なんと我が家は福岡県の西鉄久留米駅前のビジネスホテルで年越しをした。もう少し気の利いた場所はなかったのであろうか。全体の旅程を無駄なく計画するとどうしても久留米で泊まらざるを得なかった。

さて、今年最初の町歩きに出かける。家族をホテルに残して早朝歩く作戦。「歩き初め」は久留米の花町。どうして花町歩きから始まるのか。近くにあるのだからしょうがない。
久留米は西の西鉄久留米駅と東のJR久留米駅との間になんでもかんでも東西に展開する町。したがって、南北に歩くとその層状の構造が良くわかる。今回は池町川に沿って歩いたが、いずれ企業城下町シリーズ(ブリジストン)でじっくり歩いてみたい。

筑後川の流域には古い町並みが残る町がたくさんあるが、今回は代表的なものだけ歩くことにした。まず、筑後吉井の町。筑後平野の谷口部分にある吉井は、地域の物資集散地として相当繁栄したらしく、立派な商家が競うように軒を連ねている。国道はバイパス化されなかったので旧街道がそのまま拡幅されたが、立派な町並みはそう簡単には壊せなかったと言わんばかりだ。

久留米に戻り大宰府で初詣を済ませた家族と合流する。南に下り八女を目指す。八女市役所の駐車場に停めて探索開始。八幡様で初詣し、居蔵造りの町並みを歩く。ここ八女福島では、入母屋妻入りで両側に下屋庇が付いたタイプの町家が圧倒的に多い。18世紀末に大火に遭い、その後防火構造であるこの形態の町家が建てられたという。

八女から矢部川をさかのぼって黒木町を訪れた。ここも在郷町で栄えた場所。八女福島ほどの規模ではないが、同様に居蔵造りの町家が並ぶ町並みが残っていた。

さて、まだ時間がある。午前中行き損なった草野に行こうと思う。また八女→久留米を通って遠回りするのもシャクなので、耳納山を越えてみることにした。しかしこれが結構大変な山越えで、旅の終わり近くということもありくたびれた。
草野は幹線国道が外れたため、街道町が比較的良く残っている。一苦労して越えてきた耳納山の緑をバックにした町並みや大きな屋敷が集まる集落など、牧歌的な景観を呈している。

草野で日は暮れた。これで6日間にわたる北九州の旅はおしまい。ここから1200KMを走って東京を目指さなければならない。

久留米
吉井
八女
黒木
草野