丹波T (2004.02.28)
土曜日の昼、京都市内で仕事から解放された。これからほぼ未踏の地である丹波地方を訪ねようと思う。半日しかない中、亀岡と園部は必須と考えているができれば須知宿も訪れてみたい。
JR山陰本線の二条駅から亀岡行きの鈍行に乗る。嵯峨嵐山駅を過ぎるといきなり山の中となり保津峡のトンネルと橋梁が交互に現れる。最後の長いトンネルを抜けると視界が開け大堰川の平野に出た。亀岡で園部行きに乗り換え園部へ。駅前には福知山行きのバスがタイミングよく待っている。ロスの無い絶妙の乗り継ぎで須知宿へ着いた。
帰りのバスの時間をチェックしてから須知(しゅうち)の町を歩く。須知宿は丹波地方の様々な形態の民家が見られバラエティに富んでおり、土壁が美しい素朴な町並みである。町並みを歩きながらふと表札の住所を見ると「丹波町須知」とある。「なに〜!昨日から鳥インフルエンザで大騒ぎになっている丹波町じゃない」。人間には害は無いというが、なるべく息をしないように歩いてしまう。
バスで園部に戻る。途中の園部川原町バス停で降り、園部川を渡って園部城下の町人町を歩く。園部は2000年に訪れたことがあるが、一部しか歩いていなかったため再訪である。本町通り、若松通り、新町通りと、丹波地方の妻入白漆喰の町家を見ながら園部駅へ向かう。途中、マンションから出てきた男性が駅に向かって歩き出した。彼と一緒に歩いていけば京都方面行きの列車に間に合うはずだ。予想はバッチリで、駅に着いてすぐ列車が出発した。
亀岡駅で下車。旧市街は亀岡城址の向こう側にあるため、大きく迂回しなければならない。濠端を通って西町から歩くこととした。亀岡城下の町人町は城の西と南一帯にかなりの広範囲で形成されている。すべての通りを行ったりきたり歩いたらすっかり日が暮れてしまった。これだけ広い範囲で城下町時代の町割りと古い町並みが見られるのはなかなか貴重な町である。
丹波の次回は、兵庫県側の町並みと集落を歩いてみたい。
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