園部 丹波の妻入白漆喰塗りの町家が並ぶ城下町

京都府
園部町
本町
若松町
新町



交通

JR山陰本線園部駅下車


国道9号線



本町


若松町


新町




2004.02.28
2010.05.30
 
園部は元和2年(1615)に小出氏が築いた城下町であり山陰道の宿場町でもある。園部川が半円形に流れ、その内側に山陰道を軸として町人町を配置した。
町人町の歴史的な町並みは、山陰道沿いの本町と新町、一本川に近い通りの若松町界隈に見ることができる。民家の形態は、山陰道の亀岡から綾部までの間に分布する妻入の白漆喰塗籠の町家が主体で、この周辺の農村でも江戸時代後期に妻入農家が分布している。表構えは妻入なのに平入風の虫籠窓の中二階形式も見られる。
また、本町の交差点の京都銀行や新町のカトリック丹波教会園部聖堂など、近代洋風建築もあり、町並み景観にアクセントを与えている。
京都方面から町に入ると最初に新町の町並みが出迎えてくれる。
平入、妻入、1階建て、2階建てが混ざるも1階の軒ラインがびしっと通った統一感のある町並み。
カトリック丹波教会園部聖堂(新町)
本町東端の町並み
妻入ながら平入っぽい中2階の意匠を持つ。
本町の町並み
本町の交差点に建つ京都銀行園部支店
交差点を意識した局面の近代様式建築。
本町通りに直交する通り、京都銀行のならびにある小さな洋風建築と銭湯。
本町通り(山陰道)の一本園部川寄りの通り若松町にも町並みが見られる。
若松町の町並み(2000年撮影)

園部大橋の袂にある石川楼
(2010年)
参考資料 リンク
園部町


参考文献
『図説 日本の町並み7 近畿編』 太田博太郎他 第一法規
『日本の町並みT 近畿・東海・北陸』 西村幸夫監修 平凡社