那覇桜坂 戦後最初に復興した商業地に形成された坂の遊里

沖縄県
那覇市
牧志3
壺屋1



交通

市内バスむつみ橋下車





桜坂社交街


神里原社交街




2010.01.10
終戦後ちいさな闇市からはじまって発展した牧志公設市場とその周囲に密集した小売店群は、通りから路地に至るまで半屋内化された那覇一の商業ゾーンとなっている。そして、その外周部に歓楽街が形成されている。市場本通りを進み牧志公設市場を過ぎるとアーケードは二股で分かれる。左を選択してやや進んだところで左に曲がると桜坂。坂を上り桜坂劇場の前を下ると、工事中の都市計画道路に面した怪しげな建物群が現れる。そこから奥の一帯が桜坂社交街。かつては沖縄を代表する社交街であったが、現在はかなり寂れているようだ。この街の魅力は、複雑な地形の上に次第に拡大していったため、方向感覚を失う迷路のような街である点。ぐるぐる歩いて上ったり下ったりしているうちに焼き物の町壺屋に出る。
現在観光客が行き交う壺屋は、戦後米軍に接収されていた那覇市内で最初に解除された場所。現在の壺屋やむちん通りの隣の神里原通りに百貨店や映画館が建ち並んで、戦後那覇の最初の商業中心街を形成したといわれている。1950年代後半に国際通りに商業中心が移り衰退していったようだ。現在の神里通りは、これがかつての中心商業地?と思うような寂れた商店街の町並みであるが、裏町の夜の飲食店街はそれなりに続いているようだ。
浮島通り商店街の町並み
左は牧志公設市場へ、右は浮島通りで神里原通りへ続く。
桜坂劇場
右手前の坂を下ると市場本通りのアーケードへ、左手奥へ進むと桜坂社交街へ。

桜坂社交街の町並み
青い建物が桜坂セントラルという有名なライブハウス。(左上、上)

都市計画道路が工事中で、怪しげな飲食店の町並みがあらわになっている。(左)
右手の都市計画道路を意識しないと社交街の町並みだ。(左下)
 

地形を感じる路地(上)
さらに進んで振り返ると赤瓦の建物が見える。(左)

桜坂社交街の町並み
通りや路地が迷路のように入り組んでアップダウンしているので、方向感覚が乱れる。

神里原通りの町並み
長屋形式の商店街の裏手にもうひとつの長屋があって、間の路地がスナック街になってる。(下)

神里原通りの長屋商店街の裏の路地(左、上)





神里原社交街の町並み(上、左)
参考資料 リンク
那覇市

参考文献