下部温泉 富士川支流に湧く「信玄の隠し湯」の旅館街

山梨県
西八代郡
下部町
湯町





交通

JR身延線下部温泉下車タクシー





下部温泉



2004.11.03
 富士川の支流、下部川の谷に湧く単純泉で、武田信玄の隠し湯として知られている。温泉は景行天皇の頃、汐海足尼(しおみたるに)が発見したと伝えられ、汐海の湯、汐部の湯と称されたのが下部に転じたと言われている。
 下部川が大きくCの字に回りこんで流れている場所に下部の温泉町がある。曲がる川の外側に通りを挟んで両側に温泉旅館や商店が建ち並んでいる。平地が狭いので片や川、片や山に接して建物が建っており、中には木造3階建ての旅館建築も見られる。温泉街は中間で下部川を渡って山と川の関係が逆転するが、橋の付近は大きな旅館が集まっており最も温泉町らしい風景をつくっている。橋の袂に建つ木造3階建ての大市館の脇から上流は通りが細い坂道となり慈照禅院まで温泉街が続く。さらに上流に進むと集落の外れに廃校になった木造校舎が残っていた。校舎は妻面に洋風デザインが施されたハイカラなものである。
富士川の支流である下部川は静岡県境の毛無山を源流とする。上流に中世金山があった湯之奥集落がある。
温泉街は片や山、片や川に接する。街の上流に旅館街が、下流に商店が建ち並ぶ(画像)。
橋の周辺に旅館が集まる。バスの折り返し地点であり、ここから上流は道が狭くなる。
土地が狭いため地形のなりに宅地が拡大していく。
川を跨いでアプローチする湯元ホテル。

橋の袂で温泉街らしい風景を造っている木造3階建ての大市館。右脇の通りを登っていくと細い坂道となり温泉街は続く。(上)

熊野神社への参道。旅館と旅館の間の細道を入っていくと太々神楽舞のある神社へいたる。(左)
橋から上流の温泉街。通りは細くなり小規模な建物となる。
トタンカバーされていたが草葺屋根の建物もあった。
町の外れにあった洋風木造校舎の旧小学校。
参考資料 リンク
身延町
下部温泉

参考文献