船場
センタービル
高速道路と地下鉄と一体化した1km長のビル

大阪府
大阪市
中央区
船場中央




交通
市営地下鉄御堂筋線本町駅下車
堺筋線本町駅下車





船場センタービル





2014.02.15
船場と呼ばれる地域は、北は土佐堀川から南は長堀川(現長堀通)、東は東横堀川(現阪神高速南行線)から西は西横堀川(阪神高速北行線)までの南北2km、東西1kmである。かつて、その一帯が船着き場だったことから「船場」と名付けられたという。幕末から明治初期にかけて、経済活動が一時停滞するも大正期になると再び商業地区として栄える。戦後、御堂筋、四つ橋筋、堺筋をはじめとする街路の診察拡張など都市基盤の整備がめまぐるしい勢いで進められた。なかでも、船場地域は東西方向の川の流れに沿った都市構造から御堂筋を中心に南北方向の都市軸へと変容した
このことで、繊維卸売業者が集中していた丼池繊維問屋も活況を呈した。御堂筋沿道は建設ラッシュを迎え、軒高の揃った大型オフィスビルが建ち並ぶ。そして、1970年大阪万博の開催に合わせて中央通りが整備され、御堂筋下の地下鉄本町駅から堺筋本町駅を超えて東西に延びた「船場センタービル」が完成した。
船場センタービルは、中央通の中に建っており、東は帯屋町筋から西は渡辺筋まで、1号館から10号館まで10つのビルよりなる。地上4階・地下2階建て。屋上には阪神高速13号線大阪線および中央大通の高架道路が走っており、地下には大阪市営地下鉄中央線が走っている。堺筋以東の1〜3号館はインポートマーケット(大阪舶来マート)、堺筋・御堂筋間の4〜9号館は繊維問屋街、御堂筋以西の10号館は専門店を中心としたショッピング街となっている。
御堂筋と堺筋は阪神高速のみが渡るが、他の筋は地上渡廊下でビル間が接続されている。このような土木構築物と建築物の中間のような建物は、東京高速道路などにも見ることができ、とても興味深い。
船場センタービル西端の部分(10号館)
高速道路との関係で低くなっている。
御堂筋との交差部分
地下は地下鉄コンコース、上部は阪神高速でつながっているが、建物は分かれている。
御堂筋、堺筋以外は、このように渡り廊下でつながる。(上)

船場センタービルの町並み(左)

堺筋との交差部(左上)

「1000mの散歩道」がキャッチコピー

中央通り沿いはピロティの歩廊になっている。直ぐわきをクルマが走るので危ない。

地下1階の商店街(左)
地下2階は駅改札と飲食店街になっている(上)
南北の筋を越える渡り廊下
船場は東の上町台地から西へ向かって少しずつ下っているため、ビルごとの床レベル差が渡り廊下部分で現れる。
1〜3号館から徐々に改修が始まっていて、外装も新しくなっている。
東端の部分(1号館)
建物が道路の関係で低くなっている。
参考資料 リンク
大阪市
船場センタービル

参考文献