奄美大島 大和今里 |
高床式の倉の残る東シナ海岸の集落 | |
鹿児島県 大和村 大和浜 今里 宇検村宇検 交通 大和浜 今里 宇検 2011.12.25 |
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鹿児島県南部、奄美諸島最大の島、奄美大島は、沖縄本島・佐渡につぐ大きさ。古生層からなり、湯湾岳(694m)を最高に山地の多く、海岸は沈降性で出入りに富んだ島である。1609年(慶長14年)島津氏の琉球支配以降は薩摩藩、明治以降は鹿児島県に属する。北部は名瀬、南部は古仁屋が中心、サトウキビ、パパイヤ、パイナップル栽培とカツオ漁が活発であり、伝統産業の「大島紬」は有名である。奄美大島は、台風の常襲地域であり、亜熱帯の属していて蒸し暑い。これらの気候風土に対応すべく、特徴ある屋敷構えや住居が生まれた。湿気を防ぐために床を高くし(60cm以上)、風で家屋が持ち上がらないように床下の柱間に丸太を入れて重石にする「うどこ」、塀を高くし勾配の緩い屋根、防風の屋敷林、そして高床式倉庫=高倉である。 特に、奄美大島の特徴は、高倉を集めて建てる「群倉(ぼれぐら)」で、現在では大和浜(大和村)でしか見られない。住居の火災から倉を守るために集落から話して建てられた。この現象は、高倉ではないが対馬でも見られる(鰐浦、椎根、青海など)。周囲には水分を多く含む樹木を配して類焼を防ぐ工夫も施されている。 一方、高倉は奄美独特の集落景観を創っている。集落のいくつかには屋敷内に高倉を残した家が見られ、茅葺屋根を落として改造したものが残っている。高倉とその改造形が見られるのは、奄美大島のほか八丈坂下(東京都)がある。 |
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大和浜の群倉(ぼれぐら) 集落は海岸近くにあるが、この群倉は離れた川沿いにある。なんと、台風のときは持ち上がって位置を変えて落ちるという。 |
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大和村の端にある今里集落。海岸線の屋敷は、海からの強風を防ぐための石垣が3m近く積み上げられている。 (今里) |
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今里集落(今里) | ||
今里集落 沖縄のヒンプンのような目隠しの石垣。 |
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海岸線から入った集落内のメインストリート。石垣は見られないが、高いブロック塀の町並み。(今里) | ||
今里の町並み | ||
今里の町並み | ||
宇検村宇検集落の改造高倉 茅葺屋根を落として改造した高倉。足が長く平べったいので、ラクダかUFOのようである。 |
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宇検村宇検集落の町並み | ||
宇検村宇検集落の町並み これも改造高倉(左) |
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参考資料 | リンク 大和村 宇検村 参考文献 『図説 日本の町並み12 南九州編』 太田博太郎他 第一法規 『日本の町並みU 中国四国九州・沖縄』 西村幸夫監修 平凡社 |