青柳 様々な屋根形態が見られる旧唐津街道の宿場町

福岡県
古賀市
青柳町
青柳




交通

JR鹿児島本線古賀駅下車バス利用





青柳町


青柳




2005.06.25
唐津街道は小倉から進んできた長崎街道が遠賀川の川岸にある木屋瀬宿で分岐し唐津を目指す旧街道である。木屋瀬〜赤間〜畦町〜青柳〜箱崎を経て福岡へ至る参勤交代の道であった。
その途中、青柳宿は平らな田園地帯の中にあるが、旧街道がS字型の線形をなしておりシークエンスを楽しむことのできる町並みである。しかし、かつて「様々な屋根形態が見られる貴重な町並み景観」と評された町並みは、今や残念ながら軒を連ねるような町並みを見ることはできない。それでも福岡県に共通して見られる妻入りの町並みがベースで、途切れ途切れに古い民家が残っている。中に一見平入に思える大きな民家があった。トタンカバーであるが棟を見ると三角が手前に奥に見られ、ただの直家でないことが分かる。横に回ってみてみると複雑なくど造り民家であった。旧宿場の折れ曲がったところには「青柳しょうゆ」があって大きな瓦屋根がアイストップとなっている。
旧青柳宿(青柳町)から旧街道をやや西に700Mほど行ったところに青柳という字名の場所があって、そこもいい感じの町並みが見られる。
旧青柳宿は2ヵ所で折れ曲がるS字型である。そのひとつの折れ点には「青柳しょうゆ」と暖簾のかかった醸造兼商店があった。大きな瓦屋根が通り景観のアイストップになっている。
かつては「様々な屋根形態が見られる貴重な町並み」と評された旧青柳宿だが、今では途切れ途切れに残っている程度。
福岡の宿場町らしい入母屋妻入の民家。
こちらは寄棟かぶと型の妻入民家。
旧宿場町を福岡方向から眺める。
最大の見所はこのお宅。大きな平入り民家だが屋根形状を見ると複雑なくど造り。どのように棟がつながっているのか今ひとつ分からなかった。
下見板張りの民家や煉瓦蔵も見られる。
こちらは旧宿場町ではないが旧街道沿いに見られたいい町並み。「青柳」というバス停があったので始めはここが旧青柳宿だと思った。
黒板と基壇の煉瓦の組み合わせがいい。
この青柳集落には比較的大きな屋敷が多く見られた。
参考資料 リンク
古賀市

参考文献
『図説 日本の町並み11 北九州編』 太田博太郎他 第一法規