新倉 南アルプス早川谷の崖上集落

山梨県
早川
新倉

早川沿いの県道から見上げた集落立面
 

石垣を積み、段段状の集落を形成している
早川町は、南アルプス(赤石山脈)の間ノ岳に発する早川に沿った山村である。かつては焼畑農業によるい麦・アワ・ソバなどの雑穀栽培地域であった。

身延から早川に沿って県道をさかのぼっていくと谷が狭まりいよいよ険しくなってくる場所が有る。その付近に新倉集落はある。急斜面にへばりつく集落はまるで崖におようだ。
早川に面する急斜面に石垣を積んで段段状に集落を形成するが、隣の家の敷地は前の家の屋根の高さになっているため、離れてみると縦に積まれた一戸建てマンションのようになっている。

民家は板葺き石置き屋根が原型だが、今ではトタン葺きである。

見所は河原からみた集落の立面。

焼畑はかつては日本全国の山間部で行われていた農業で、奈良田でも昭和30年ころまで行われていたという。今では温泉と秘境観光である。

集落は早川の脇の段丘上に形成されている。現在はダムにより河がすぐ近くを流れているが、本来はもっと低い位置を流れていたと思われる。

民家は切妻石置屋根が原型で、南アルプスの反対川の秋葉街道沿いの民家に似ている。いまではトタン葺きになっているが、観光駐車場脇に復原民家が展示されている。


交通

JR身延線身延駅よりバス

国道52号線飯富より県道南アルプス街道約30分
参考資料 リンク
早川町役場のホームページ

参考文献
『日本の集落 第1巻』 高須賀晋・畑亮夫 建築資料研究社