馬島 海運業で栄えた痕跡を屋敷跡にみる島里

山口県
田布施町
馬島





交通
田布施町麻里布港または平生町佐賀港より旅客船





馬島





2020.02.09

      
田布施町の麻里府港から南へ2.6km、瀬戸内海国立公園の中にある島。平安時代から馬を飼育する馬牧として「馬飼い島」と呼ばれ、後年馬島になったといわれる。文治2年(1186)以降に開拓され、水軍の根拠地となったこともあるという。江戸時代には海運業が営まれ、瀬戸内海沿岸航路の重要な中継地となっていた。沿岸漁業が盛んであり、冬場でも釣り客が多く訪れ、岩場や遊漁船で釣る人の姿が多くみられる。白い砂浜が円弧を描く入江は海水浴に最適で、夏には大勢の海水浴客など、たくさんの観光客を集めている。(「シマダス」参照)
室津半島の付け根近くの西側にある島で、佐合島と列をなしている。佐合島も砂浜が発達しており、両島とも海水浴でにぎわう島として、渡船の便数も多く、地域の人々から親しまれた島である。平地があり集落はゆったりと広がっているが、建っている家の数は少なかった。しかし、かつては海運業で栄えたようで、空き地にも屋敷跡の縁石が見られるので、以前はもっと家が建ち並んでいたのであろう。その集落の後ろから上っていく馬島八幡宮の参道は素晴らしい空間で、神社も立派であり、かつての繁栄ぶりを偲ぶことでいる。

田布施町麻里布港~馬島~佐合島~平生町佐賀港を旅客船が1日6便(休日7便)が航行している。結構便利がいい。

集落は、島の東側(室津半島側)の広がった平地に形成されている。
馬島港(尾津漁港)の波止場から北へ歩くと、「馬嶋八幡宮」への参道がある。
参道はやがて竹林の中を行く。
馬嶋八幡神社
神社は高台の上、竹林に中にあり、通常山を背にしている神社が、ここでは海を背にして建っている。
馬島の町並み
大きな屋敷と古民家。このような屋敷が多く存在していたのであろう。
馬島の町並み
大きな屋敷跡を示す石塀が残っている。
馬島の町並み
平地は広々としていて、家々はゆったりと配置されている印象。
馬島の町並み
馬島の町並み
タバコの乾燥蔵のような建物があった。
馬島の町並み
波止場から南側の集落
馬島の町並み
波止場から南側の集落
馬島の町並み
波止場から南側の集落の前には大きな養殖場がある。
馬島海水浴場
参考資料 リンク
田布施町

参考文献