宇部 昭和な商店街と住宅街 宇部興産の企業城下町

山口県
宇部市
中央町
相生町
新天町
錦町
昭和町

東梶返





交通





宇部中央銀天街

宇部新天街



昭和



東梶返





2018.10.06

      
明治中期以降、石炭採掘の本格化により、宇部式組合組織を中心に寒村から鉱工業都市に急成長した町。沖ノ山炭鉱を基盤に鉄鋼、セメント、窒素など宇部興産の石炭関連部門が成立。近年は炭鉱閉山により石油化学へ転換。早くから炭鉱廃土を埋め立てに利用し、工業用地・港湾を整備。第二次世界大戦後都市計画と公害防止に取り組み、彫刻と緑の町として整備。宇部興産関係の施設が町中に点在する企業城下町である。
山陽本線に宇部駅があるが中心市街地はそこにはなく、宇部線の居能駅から宇部岬の間にある。その中心駅が宇部新川駅となる。
宇部の町並み
宇部市街の海沿いはすべて宇部興産グループの工場である。宇部新川駅前からの興産通りと国道190号線との交差点に宇部興産本社がある。(左)

宇部新川駅前の飲食店街(左上)

町から海方向を眺めると常に工場が見える(上)

宇部中央銀天街の入口(左下)
宇部中央銀天街の裏町
宇部中央銀天街の一本海側を平行する中央町三丁目商店街
一角が戦災に逢っていない模様
宇部中央銀天街
非戦災地区と戦災地区をまたぐように形成されている。かつてはデパートがあったそうだが、ずいぶん前に閉店し、現在は活気のないシャッター街。
ヒストリア宇部
村野藤吾の設計による旧銀行支店(昭和15年)
新町商店街

新天街の主軸から枝状に分かれた小さなアーケード街は飲食店街。新天街はすべて戦災地区である。
新天街の町並み
銀天街と違ってやや活気がある。

錦町
新天街を東へ抜けるとアーケードはなくなる。この辺りは遊里だったようで、カフェー系の建築がみられる。
昭和町の町並み
昭和町の「一丁街酒場」
昭和町の「一丁街酒場」
怪しげなスナック街
宇部新川駅の北東部にある渡辺翁記念会館。村野藤吾設計の重要文化財。

宇部新川駅の北側には、戦前の建物が残る古い住宅街がある。
ピンク色の煉瓦は「桃色煉瓦」と呼ばれ、石炭を燃やして残った廃を土に混ぜて作ったものだそうだ。
宇部新川駅の北側には、戦前の建物が残る古い住宅街がある。
ピンク色の煉瓦は「桃色煉瓦」と呼ばれ、石炭を燃やして残った廃を土に混ぜて作ったものだそうだ。
東梶返の住宅街
琴芝駅の北部にあたる。ここにも桃色煉瓦の塀が続く町並みがみられる。
参考資料 リンク
宇部市

参考文献