相島 台地上の窪地を赤に埋め尽くした農業の島里

山口県
萩市
相島




交通
萩商港より萩海運






相島




2015.07.19
萩市の沖合14kmに浮かぶ島。平家の落人伝説が多く残っている。古くは「愛島」とも表記されている。1508年(永正5年)の大井八幡宮の古文書に、当時この島からも献納されていたと記されており、室町時代末期には阿武郡20郷と並んで農産物や夫役などを同神社に献納していたことがうかがえる。寛永の頃から大島と同じく、萩藩の船極役(せんきゅうやく)が萩沖を出入りする船を取り締まった。また、幕末には黒船渡来の見張役として相島遠見が置かれ、萩藩の海上防備としての御番所や大砲台場なども設けられてた。現在は、スイカと葉タバコの産地として知られている。
島を海上から眺めると集落の存在がどこにも感じられない。港は小屋などの機能しかなく、集落は全て台地上の窪地におさまっている。港で船を降り、坂道を上っていくが段々畑しかなくどこに家があるのか心細くなるが、集落の入り口にある神社を過ぎると一気に視界が開け、赤瓦が埋め尽くす集落の全景が目に飛び込んでくる。そして、石垣で丹念に築かれた宅地と、農業で栄えた造りの良い家々。なんともドラマチックなシークエンスの集落である。

相島を海上から眺めるが集落は確認できない(左)
港から坂道を上っていく集落への道(上)
相島の町並み
一気に視界が開け目に飛び込んでくる集落の全景

相島の町並み
相島の町並み
相島の町並み
赤瓦と板壁と石垣で埋め尽くされた集落は、素晴らしいの一言である
相島の町並み
相島の町並み
参考資料 リンク
萩市

参考文献