酒田 最上川舟運と庄内米の積出港として栄えた港町

山形県
酒田市
日吉町
二番町
山居町





交通
JR羽越本線酒田駅下車





日吉町

二番町


山居町





2012.09.15
山形県北西部、日本海を臨む最上川河口部北岸の町。室町時代から港が開け、1672年(寛文12年)河村瑞賢が貯米場「瑞賢蔵」を建設し、西廻船航路の寄港地となる。最上川舟運により酒田は米の一大集散地となり、日本海沿岸有数の港町として栄えた。明治に入ると庄内平野の米作地帯をひかえて米穀取引が盛んとなり、1893年(明治26年)に山居倉庫が建てられた。
1976年(昭和51年)10/29夕刻、酒田市中町2丁目にあった映画館から出火した火災は西方からの強風にあおられ東方の町へ燃え広がった。延焼は東の新井田川まで達したが、対岸からの直上放水と雨により翌朝鎮火した。延焼したエリアの近在にあって北側の寺町と本間家旧本邸が無事であったことは消防隊の賢明な消火活動により守られたものと思われる。
酒田の歴史的町並みは、この昭和51年大火のエリアの外周に見られる。特に日和山下の日吉町は料亭街であり大きな建物がいくつも残されている。
山居倉庫
明治26年に建てられた。
山居倉庫
裏側は遊歩道になっている。
旧本間家本邸
本間家三代三丘が、幕府巡見役一行を迎えるための本陣として明和5年(1768年)に建て庄内藩主酒井家に献上したとされる武家屋敷。
旧本間家本邸より東方を見る。昭和51年の大火は旧本間家本邸のすぐ後ろまで迫ったが、消火活動により食い止められたという。
中町の大火後復興した町並み
日吉町の町並み
大火がなければこのような洋風の町家も多く残っていたと思われる。
日吉町寿町の町並み
この辺りは夜の飲食店街
本町の町並み
日吉町 料亭街の町並み
明治28年建築の料亭「山王くらぶ」。
日吉町 料亭街の町並み
相馬桜(手前)、香梅咲(奥)(左)

割烹小幡(下)
日和山の高台に建ち「瞰海桜」と呼ばれた明治初期からの料亭。映画「おくりびと」のロケ地として観光名所となっている。
参考資料 リンク
酒田市

参考文献