白浜 大正期に開発された温泉街に残る旧遊郭

和歌山県
白浜町
白浜





交通
JR紀勢本線白浜駅下車バス





白浜




2008.12.29
白浜温泉は、紀伊半島西部に突き出した半島の先端にある温泉町。白浜(旧称:白良浜)は瀬戸崎と番所ノ崎間の砂浜をさし、大正8年(1919年)に古くからある湯崎温泉の北側に土地会社が採掘し発展した。かつては新婚旅行の多い観光地で、熱海温泉、別府温泉と並び称される温泉地である。
温泉地といえば遊里はつきもの。昭和30年の「よるの女性街・全国案内版(渡辺寛)」によれば、
「湯崎は有馬と並んで古湯だが戦後は白浜温泉で通る湯の街。芸妓80名、酌婦35名。他に最近、女三助が17,8名出現した。」とある。現在「ハマギンザ街道」と呼ばれている飲食店街の通りから一本東へ入るとかつての妓楼が集まって残っている。しかし、建物はすべて空き家で周辺には大きな空地が目立つことから、近い将来姿を消してしまうのであろう。
ハマギンザ街道のゲート(左)

銀座通りから一本東へ入ったあたりにあつての妓楼が集まって残っていた(下)
旧妓楼建築が残っているが空地も目立つ。大正期に開発された温泉地らしく、建物は大正から昭和初期に建てられた造りだ。
2棟の妓楼が並ぶのは壮観。だが、「売家」と書かれた紙が貼られていた。今度訪れた時には間違いなくなくなっているのであろう。
玄関周りの飾り窓。
建て替わった新しい建物にも料亭らしき造りの前庭があった(上)

モルタル系の妓楼(上)
石垣に木板塀。遊郭らしい雰囲気は随所に残っている。

銀座通りから東側の丘の上にのぼっていってもそれらしき建物が残っている。
銀座通りの飲食店街。足湯につかりながら飲めるというユニークな店もあった。
参考資料 リンク
白浜町

参考文献