名倉 大和街道から高野道を分岐する織物の町

和歌山県
高野口町
名倉




交通

JR和歌山線高野口駅下車






名倉
高野口町は紀ノ川上流北岸の町で、高野山へ上る街道の渡し場として、対岸の九度山町と対の集落を形成した。町を横断する大和街道は、和歌山市から紀ノ川南岸沿いに東進し、貴志川町船戸で北岸に渡り、この高野口町、橋本を経て奈良県五條市から奈良市街に至る街道。中心市街の名倉には大和街道から九度山へ向う街道を分ける辻があり、その辻を中心としてそれぞれの街道沿いに古い町並みが見られる。名倉の町並みは2階の立ちが高い大正期以降の建物が多い。明治34年に鉄道が敷かれてから高野山への登山ルートとして栄えたからであろう。
 また、高野口町は紡績・織物工業の町であり、特殊なパイル織物、シール織物、オーバ地、メリヤスなどの生産が多い。現在でも町の随所にノコギリ屋根の工場があってコットンコットンと働いている。
 町の南西にある高野口小学校は現在では希少になた木造平屋建校舎が残っている。体育館こそ鉄筋コンクリート造で建て増されたものの校舎として鉄筋コンクリート造はひとつも増築されていない。全国的にも珍しい木造校舎のひとつであろう。

辻より北側の大和街道の町並み(左上・左)

大和街道脇の路地(上)

大和街道から高野山への街道を分ける辻(左上)

辻に面するその名も「辻武衣料品店」。悲しいかな閉店の張り紙が・・・(左)

辻武衣料品店の一階屋根の上に掲げられた人形は魔除け?(上)

高野山への街道の町並み

昭和レトロの森本理容所(上)
路地を入ったところに建つ民家(左上)
紡績工場のノコギリ屋根と煉瓦壁(左)

大和街道(辻より和歌山寄り)に建つ商家。

町中に建つオール木造校舎の「高野口小学校」

大和街道の町並み(左)
大和街道の一本北側の通り(上)
参考資料 リンク
高野口町

参考文献
『日本の町並みT 近畿・東海・北陸』 西村幸夫監修 平凡社