御坊 商家町や遊里の面影が残る日高別院の寺内町

和歌山県
御坊市
御坊
市薗




交通

紀州鉄道西御坊駅下車徒歩






御坊





2012.06.16
 御坊は、日高川三角州の先端を占める都市で、西本願寺日高別院(通称:日高御坊)の寺内町・門前町として、また日高材の集散地として発達した。町には、江戸時代から蝋燭商、酒屋、木材問屋、薬屋、旅籠が軒を連ねていた。
 町並みは日高御坊の東西両側の南北の筋に展開し、さらに西にある紀州鉄道の駅へ向かって商店街が延びている。これらの通りに、江戸末期から明治期に創業し現在も林業を営む商家や薬局などの風格ある建物が残っている。また、大正期から昭和初期にかけての造り酒屋や洋館、遊里建築など町並みを構成する古い建物は多様である。

横町の中川分家(左)
昭和初期に建築された邸宅

横町の有田屋(上)のうだつ風のサイン

紀州街道(熊野参詣道)の町並み(左上)(左下)

正宗屋酒店
昭和3年に完成した鉄筋コンクリート造2階建て。

紀州街道沿いの町並み
日高御坊の近くには平入りつし二階本瓦葺き屋根の商家などが軒を連ねる町並みが見られる。

中町の商家(左上)

紀州鉄道西御坊駅方面へ延びる商店街(松原通、吉原通)にも町並みがある(左下)

日高別院北側の路地の町並み
旅館や飲食店がある(上)
市薗地区は遊里と思われる建築が多く見られた(上、左)

市薗地区の町並み
市薗地区の町並み
参考資料 リンク
御坊市

参考文献
『日本の町並みT 近畿・東海・北陸』 西村幸夫監修 平凡社