新世界
総曲輪
富山の繁華街の外周に形成された歓楽街

富山県
富山市
桜木町
総曲輪1,2,3
西町
山王町
中央通り3





交通

JR北陸本線富山駅下車富山市内軌道線





総曲輪


西町山王町


新世界



2009.08.08
富山は近世、加賀支藩前田氏の城下町であり、近代は北陸工業地域の中心都市であった。中心市街地は、城下町の典型で駅から離れており、繁華街は旧城の南側に形成されている。繁華街は物販系商店街中央通りサンポーロを中心軸(東西)に飲食店街・歓楽街がその外周に配置されているのも典型である。富山市内はほとんどが戦災に遭っているが、一方純度の高い戦後の町並みが見られる。それは繁華街や歓楽街に特徴的な姿が現れている。
城址公園の北側を流れる松川に沿った南側の桜木町はかつての遊郭で、現在でも料亭が並んでいる。桜木町と中央通りとの間の総曲輪は富山一の飲み屋・クラブ街。また、中央通りの南側、日枝神社の門前にも飲み屋街があった。
中央通りのアーケードをまっすぐ東へ進むと雪見通りでアーケードはなくなる。雪見通りを渡って鼬(いたち)川の手前に戦後造られた長屋式に小さなスナック店が集合した建物「新世界」がある。富山市内の赤は、総曲輪周辺とこの新世界にあったといわれる。

松川ごしに旧遊郭の桜木町を眺める。川に沿って今でも料亭が並ぶ。

桜木町の町並み。料亭や高級クラブが建ち並ぶ。(上、左)
南の総曲輪エリアは南になるほどリーズナブルな飲食店飲み屋街となる。(下)

中央通りと並行した戦災復興道路平和通りのさらに南側、日枝神社の門前にも飲食店街があった。(左、下)

中央通り商店街のアーケード(左)はまっすぐ東へ延びている。

平和通りと黄金通りとの交差点に建っていた古いデパート建築。解体直前だった。(上)
 





中央通りアーケードを抜け、雪見通りと鼬(いたち)川との間に残る「新世界」と呼ばれた長屋式スナック集合体。
新世界の近くにあった石倉町延命地蔵尊と石倉町の町並み
参考資料 リンク
富山市

参考文献