つく米 氷ノ山の麓 兵庫県境の山村集落

鳥取県
若桜町
つく米
茗荷谷



交通







つく米



茗荷谷




2006.05.27
鳥取県の東の端にある氷ノ山(ひょうのせん)は、兵庫県と鳥取県の国境山塊の総称で、須賀ノ山1510mを主峰に1000m〜1500mの山が連なる。中腹の高原はスキー場やキャンプ場が集まっている。
若桜の町から氷ノ山スキー場へつく米川を遡って茗荷谷ダムを越えると茗荷谷、つく米集落があり、その上に美しい棚田があってスキー場となる。この道はやがて林道となり、峠を越えると兵庫県美方町に抜けることができる。ここで紹介するのは、氷ノ山山麓のつく米と茗荷谷の2つの集落である。
つく米はつく米川流域の最上流の集落で、河岸段丘の高いところにある。切妻のシンプルな民家が方向性も無く集まっているという集落である。トタン屋根には雪止めが取り付けられ西日本ながら雪深い場所であることをうかがわせる。集落を歩くと土蔵が多い。その土蔵の土壁の上には雪除けの下見板が貼り付けられていのだが、その上部にガラス瓶を砕いて漆喰に貼り込んだボーダーが廻っていて、きれいに光っている。
茗荷谷はつく米川の谷底にある小さな集落で、川原の石を積み上げ僅かな平地を造り屋敷地としている。ここにはかつて杉皮葺屋根の民家があり、「日本の集落第二巻」で紹介されている。
つく米、茗荷谷集落は、中国山地の山深い土地であることを実感させられる集落である。
スキー場近くから見下ろす棚田。
棚田は電動の耕作機械が使えない。従って苗はよれた直線に植えられている。
つく米神社。
つく米神社前から集落内に入ってゆく。雪部会地域なのであろう、壁も屋根もトタンで覆われていた。
つく米の集落には蔵が多い。
ガラス瓶を砕いて再利用したと思われる漆喰壁装飾。

集落内の風景。
茗荷谷、つく米川の谷底の集落。
茗荷谷集落。
茗荷谷集落。
茗荷谷集落。
参考資料 リンク
若桜町

参考文献
『日本の集落 第2巻』 高須賀晋・畑亮夫 建築資料研究社