松濤 広大な茶園の跡地開発で生まれた高級住宅街

東京都
渋谷区
松濤1,2





交通
京王井の頭線神泉駅下車徒歩






松濤




2007.11.18
渋谷区松濤は、渋谷の繁華街と山手通りに挟まれた丘の上の高級住宅街である。江戸時代は紀州徳川家の下屋敷があったところで、明治9年(1876年)にその土地を賜った佐賀鍋島家が狭山茶を栽培する「松濤園」という茶園を開いた。地名はその名に因んでいる。その後、東海道線の開通により東京に入ってきた静岡茶によって押され茶園は廃止となり、いったん果樹園になった後、住宅地として200坪単位で分割借地された。その結果、富裕層が住まうことになり、現在の町の基礎が造られた。町の中にあって湧水池をもつ鍋島松濤公園は、屋敷跡の緑を残している。
町を歩くと邸宅が多い閑静な高級住宅街で、Bunkamuraや戸栗美術館、渋谷区立松濤美術館、観世能楽堂などの芸術関係の施設が多い。
渋谷区立松濤美術館
建築家白井晟一の晩年の作品。
佐賀鍋島家の茶園の面影を残す鍋島松濤公園。
鍋島松濤公園
鍋島松濤公園
鍋島松濤公園に面する邸宅
邸宅や美術館が立ち並ぶ通り
あの騒がしい渋谷の町から徒歩十数分とは思えないほど閑静な住宅街。
相続で敷地分割された住宅にも古いものが多い。古くに分譲された住宅であることを示す。
当初の頃からのものと思われる住宅(上)
松濤の町並み
松濤の丘から渋谷の街方向を見る。
緑豊かな邸宅
遠くに見えるのは国道246号線沿いのセルリアンタワー
参考資料 リンク
渋谷区

参考文献