白金 邸宅街と看板建築の商店街とファッションストリート

東京都
港区
白金台4,5,6
白金2,3,4,5



交通

地下鉄南北線・三田線白金高輪駅、白金台駅下車






白金




1997.06.08
2004.09.12


三光坂上の三光起業
 
江戸山の手の最も南にある芝高輪・品川台地は、近世は田園に囲まれた大名屋敷街であった。現在と安政期の土地利用を比較してみると、国立自然教育園が高松讃岐藩下屋敷、結婚式場八方園が肥後熊本藩抱屋敷、聖心女子学院が石見浜田藩抱屋敷などなど。近代に入って大名屋敷跡は山の手の住宅地として開発され、現在は都心の高級住宅街となっている。住宅地には山の手らしい洋風住宅も残っており、大使館や大使公邸に使われているものもみられる。一方、台地上の尾根道や台地下の谷道には町人町があり、近代以降も商店街として丘上の住人の買物町として発展した。現在は「シロカネーゼ」という街ブランドで、外苑西通りのファッショナブルなブティックやレストランが人気スポットとなっている。
最近まで地下鉄が通じていなかった白金は、閑静な東京山の手の住宅地としての佇まいが残っているが、地下鉄開通とともに急速にマンション開発が進んでいる。江戸時代の大名屋敷跡の庭園、近代に建てられた洋風住宅、看板建築や出桁造りの町家が残る商店街、新しいショップ&レストランなど、様々な顔を見せてくれる街である。

外苑西通りの町並み

おしゃれ通りのきっかけになった建物(上)
ソニーミュージックの建物(左上)
いろいろな商業ビルが建ち並ぶ(左)

丘の上の邸宅街

三光坂上の近代洋風住宅(左上)
三光坂上の現代の邸宅(上)
白金台4丁目のスリランカ大使館(左)

丘の上の邸宅街

聖心女学院裏の煉瓦壁(左)
かつてはひとつの邸宅だったのか、ずっと煉瓦のよう壁が続いている。白金台4丁目。(上)

丘の下の商店街
出桁造りの町家や看板建築の町並み。

丘の下の商店街

これだけそろって看板建築が並んでいる町並みもだんだん珍しくなってきている。(左上、左))

店舗のいろんな場所に戦前のモダンな装飾が見られる。(上)


モダンなステンドグラスの入り口の三越湯。(上)

白金3丁目の古川近くにある魚米商店(左)

台地の尾根筋を走っている目黒通りは現在の清正公前交差点のところで高輪の門前町へとつながっていた。その旧道部分に出桁造りの民家が2棟残っている。地下鉄の換気塔ができる前は、短いこの道の両側に古い町並みが残っていた。
参考資料 リンク
港区

参考文献