下目黒
目黒不動
江戸の観光地 お不動さんのある町

東京都
目黒区
下目黒1,3,4
目黒3
三田2




交通
JR山手線目黒駅下車
東急目黒線不動前駅下車




行人坂


目黒通り


目黒不動


田道


目黒は武蔵野台地の南東部に位置し、丘の上の住宅地と目黒川沿いの工業地区からなる。目黒という地名は、江戸五色不動の一つ、目黒不動(滝泉寺)による。目黒川は北沢川と烏山川が世田谷区池尻で合流して上、中、下目黒を流れ東品川で東京湾に注ぐ。下目黒にある目黒不動は、江戸期の絵図(地図)にも大きく描かれている江戸庶民の観光地で、現在の目黒駅から雅叙園に降りる行人坂という急坂を下り、太鼓橋を渡ってお不動さんに向かう道が古くからの通りである。現在は住宅地として開発が進んでいるが、目黒川の崖線はじめ緑が豊かで、かつての面影を残す場所も見られる。
目黒不動の前には参道の商店街があるが、その一部にかつては花街があった。門前の茶店や料理店が起源で、関東大震災後に花街として栄えたようだ。昭和初期に芸妓置屋35軒、料亭40軒があった二業地(待合いがない)でだったが、現在は花街としての面影は全く見られない。
ちなみに、下目黒はこのサイトを運営する管理人(野村万訪)の住む街である。
目黒駅から行人坂を下って目黒雅叙園を過ぎると目黒川にかかる太鼓橋がある。写真は太鼓橋から五反田方面を眺めたところで、左手が雅叙園。太鼓橋のたもとには太鼓鰻という鰻屋さんがあるが、江戸時代から続いている老舗という。ちなみに、右手のマンションが我が家である。
田道の茶屋坂。目黒は急坂の町でもある。左手の家は現存しない。(左)

目黒通りの北西側は道路拡幅されなかったようで、戦災を逃れた民家が残っている。目黒通りは「家具店の並ぶ通り」として有名で、古民家の中には家具の店もある。(下)

権之助坂と山手通りの交差点に由緒ある大鳥神社がある。その交差点周辺の古い町並み。これらの民家もすでに現存しない。

目黒通りの古い民家の家具店(上)

目黒不動裏にあるお屋敷と銭湯(左上・左)
目黒不動尊。この門前に花街があった。
門前の花街があったと思われるあたり。面影は全くない。
門前商店街の町並み。
参考資料 リンク
目黒区

参考文献
『赤線跡を歩く2』 木村聡 自由国民社