大島泉津 伊豆大島 総鎮守三原神社のある石垣の集落

東京都
大島町
泉津
岡田
元町





交通






泉津


岡田


元町



2010.8.12
大島は、東京の南海上120km、伊豆半島熱海東海上46kmにある、周囲50kmの伊豆諸島中最大の島。島の大半は玄武岩質で中央には世界三大流動性火山として有名な活火山三原山がそびえ、有史以来噴火を繰り返している。島の東側は急な崖となっており西側の海岸線沿いの平坦地に6つの主要な集落が点在している。神亀1年(742)から1000年に渡って政治犯の島流しの地と定められ、源為朝らが流された歴史もある。港は島北東部の岡田港、北西の元町港があり、天候によって使い分けられている。

島の北東にある泉津は、三原山を御神体とした島全体の総鎮守である三原神社のある集落。石垣に囲まれた宅地が特徴であり、使われている石は海岸の波で洗われた丸石が主体である。一方、三原神社の参道も両側を石垣で囲まれているが、ここは切石積であった。参道入り口の両側の石垣には、瓢箪と花の装飾が施されていた。
大島には茅葺屋根の古民家は数棟しか残っていない。空港に近い郷土資料館には江戸時代の民家が移築保存されていて、大島の古き住まいを知ることができる。屋根は寄棟で、梁が自然の松材を利用して両端で沿った形状をしているのが特色である。

元地にあった古民家で、郷土資料館に移築されたもの。文久元年(1861年)に建てられた民家。柱は杉、大黒柱は欅、梁は地産の黒松。大島だけに見られる珍しい建築様式として、天井を渡る梁の両端が柱と直角に交わらず、少し垂れ下がり底の平らなお椀を伏せたような形をしている。
元地の集落で見かけた木皮葺き壁の家。

玄関港の一つである岡田集落。大島の神社の参道は石垣で囲まれている場合が多い。(上)
岡田の民家(左)


泉津集落の港(上)

泉津集落(左)

泉津集落
泉津集落
泉津集落
泉津集落
泉津集落

泉津の三原神社の参道と入り口両側の石の文様
参考資料 リンク
大島町

参考文献