千駄木 本郷台地の東端 武蔵野の雑木林を開いた住宅地

東京都
文京区
千駄木3,5



交通

地下鉄千代田線千駄木駅下車





千駄木




2004.09.19
旧町名は馬込千駄木町という。現在の不忍通りは上野広小路から北へ下ってきて根津権現のところでくの字に折れる。それもそのはずで、根津の谷町は根津権現の門前町であり、その先の藍染川の谷は下駒込村の農村、台地上の千駄木は山林であった。日本武尊がここの林に駒を集め、木々につながれたのを「駒みせたり」といったので駒込林と唱えたといわれる。「むかし雑木を伐り出し、一日に千駄にも及んだので千駄木と称した」とか「太田道灌が栴檀の木を植えたので、栴檀木林から後に千駄木と改めた」などのいわれ有。
豊かな緑、藍染川の谷を挟んで上野台地の谷中寺町を望む展望地であるため、近代になって住宅地として開発された。団子坂の北側一帯は特に眺望、日当たりが良好なエリアで、戦災からも免れていて、戦前の住宅が残っている。
谷の千駄木駅から北へやや進むと崖線に須藤公園がある。公園内を抜けて台地に上ると千駄木の中でも古い住宅が残っているエリアに出る。
敷地分割が進んではいるが、まだ広い敷地のまま住んでいる家もある。そういう家には古い住宅が残っているのだが、なかなか外から見られない。
洋風の住宅があった。(上、左上)

近代和風住宅の2階が塀と緑の隙間からかろうじて覗く。(左)
通りに沿って石蔵を建て主屋を引っ込めて建てる。

旧安田家住宅。日本ナショナルトラストが管理している。
写真は2002年のもの。現在は修復中。
大木を目指して歩くと大きな屋敷に辿りつける。しかし、外から母屋が見えないほどうっそうと庭木が茂っていた。かつての武蔵野の雑木林を思わせる。
参考資料 リンク
文京区

参考文献