さくら新道 飛鳥山の真下に建つ戦後闇市の残照

東京都
北区
王子1





交通

JR京浜東北線
王子駅下車






さくら新道





2011.04.24
JR京浜東北線王子駅のすぐ脇、江戸時代からのさくらの名所だった飛鳥山の真下に、現代では全く異質な建物群がある。「さくら新道」という夜の飲食店街。戦後、人の集まる駅の周辺には闇市というものがにわかに形成された。東京でもあちこちにあり、つい最近までその面影を残す場所は見られたが、駅前再開発の中で一つまた一つと姿を消していったが、ここは飛鳥山があって再開発することができない場所だからであろうか、まったく手つかずといっていいほどオリジナルの状態が維持されている。
建物は3棟の長屋が連なる形態で、飛鳥山側に表を向けていて、2階が出桁造りになってせり出している。棟の間は裏側に抜けられるようになっており、共同の井戸がある。
王子駅ホームから見ると妙な看板建築である。そして3棟でsることがわかる。(上)

なんじゃこのオブジェのようなものは。(左)
飛鳥山側が表で飲食店が並ぶ
飛鳥山への階段から見たところ。
木々の陰になっていて昼間はとにかく薄暗い。

一番奥から見たところ。駅のホームから見た時の妙な看板建築と評した仕組みがわかるであろう。(左上)

ここまでオリジナルのレトロが完璧に残っている場所は珍しい。

本郷通り沿いの民家。この辺りは戦災を受けていない。
参考資料 リンク
北区

参考文献