臨海
副都心
約20年であっという間に完成した未来風都市

東京都
港区台場
江東区有明



交通

臨海高速鉄道
東京テレポート駅

ゆりかもめ
青海駅


国道3657号線




台場




2004.01.12
東京湾のお台場は江戸時代はその名の通り幕府の「砲台」。東京湾トンネルが通じ、レインボーブリッジが完成する前はウインドウサーフィンと屋形船のメッカで、若者デートの隠れ家的な場所だった。周辺には船の科学館はあったものの、大東京のゴミによる埋立地。「夢の島」という言葉も今やあまり聞きなれない響きである。
昭和54年に臨海副都心開発基本構想がまとまり計画がスタートした。平成2年に民間進出の第一回公募があり、平成5年にレインボーブリッジが完成する。平成7年に企画されていた「都市博」は青島都知事の公約どおり中止。新都市としての華々しいオープニングは無かったものの、平成8年から次々にビルや住宅が完成し、シムシティのごとくあっという間に都市ができあがってしまった。オフィスビルや住宅のほかにもコンベンションセンターやホテル、大規模商業施設やアミューズメント施設、温泉など、臨海副都心は今や東京を代表する人気観光スポットのひとつとなっている。
臨海副都心をめぐるモノレール「ゆりかもめ」から都市を眺めると、子供の頃に想像していた未来都市に近い。しかし、あの頃期待していた未来都市はクルマが空を飛んでいたのだがそこまではいっていない。
現代の都市計画による都市は、ゆとりある人と車の交通計画と広場の整備が必須のため、人の動線レベルがデッキ上や地下になり、ビルが一棟一棟離れて建てられるためどうしても界隈性にかける町並みとなってしまう。その反面、大規模商業施設の中の売り場は下町商店街のような狭い界隈性を求めたテーマパークとなっている。かつてウインドウサーフィンがやられていた浜辺は美しく整備され、対岸の高層ビル群の夜景を楽しむデートスポットには変わりはない。
お台場の浜辺からレインボーブリッジを眺める。そこここに石垣の島が見えるのは、江戸時代の砲台跡。
海→浜辺→デッキ→低層商業施設→高層オフィス&マンション&ホテル、というのがお台場の東西断面ダイヤグラム。
商業施設はいくつかに分かれていて民間運営主体も異なる。お互いはデッキで連絡している。
浜辺に面しての南北断面ダイヤグラムは、南から、ホテル、オフィス、住宅のゾーニング。
商業施設の中はテーマパークとなっている。画像は「台場一丁目商店街」で、昭和30年代の東京下町の商店街のイメージ。なかなかマニアックで面白い。
駅前だけまだ開発されていない空き地が残されている。新都市開発で良くある風景である。
参考資料 リンク
東京都


参考文献