小川新田 玉川上水と野火止用水に挟まれた新田集落

東京都
小平市
小川町1






交通

西武拝島線東大和市駅、小川駅下車徒歩





小川新田





2011.01.09
武蔵野の新田開発集落のひとつ。岸村(現東村山市)の大百姓で、名主役を務めた小川九郎兵衛は、玉川上水と野火止用水に挟まれた三角地を明暦2年(1658年)から開拓、小川新田の村作りを行った。地割は東西を走る青梅街道を挟む南北を109筆に分筆し、一筆の間口を最少9間から最大70間としたが、10間が多くを占めた。一軒分の持地は、屋敷地と耕地のある短冊形で、奥行は屋敷地25間、下畑50間、下々畑200間の計275間となっている。玉川上水や野火止用水に沿った50〜60間分を植林した。
主屋はほとんどが江戸時代末期以降の四間取、入母屋、茅葺の養蚕農家であった。街道南側の屋敷地では主屋は道路近く、北側の屋敷地では前庭を取っている。今では古い家屋の多くが姿を消してしまっているが、地割、屋敷周りの欅並木、付属屋の土蔵、納屋などが往時の街道集落を偲ばせてくれる。
青梅街道の並木
小平上宿で青梅街道から枝街道がわかれる
青梅街道北側の屋敷
青梅街道北側の小平神明宮
かつての新田集落の姿を残す竹内家
竹内家の屋敷地

竹内家の大ケヤキ(上)

屋敷地の背後に広がる耕地(左上)

玉川上水沿いの山林(左下)
参考資料 リンク
小平市

参考文献
『図説 日本の町並み 関東』(第一法規)