日原 とても東京都内とは思えないような隔絶山村

東京都
奥多摩町
日原
日原大沢





交通






日原



日原大沢




2007.11.10
日原は、奥多摩町北部にあたり多摩川支流の日原川上流域を占める。長く隔絶山村であったが、戦後道路が開通した。谷の最奥部には日原倉沢鍾乳洞があり奥多摩観光の重要なスポットになっており、また日原川上流の天祖山(1723m)は修験道山伏の信仰が厚い山として栄えた。周囲は石灰岩の基盤が広く、セメント会社や採石場があってトロッコ鉄道が走っている。
日原川の谷は、東京都第一の雲取山から東へ延びる尾根上の鷹巣山(1737m)によって多摩川本流の谷と大きく隔てられている。したがって谷間に立地する集落は東京都内とは思えないような隔絶山村の姿を呈しており、標高はさほどではないが山岳集落に分類できるものである。一番奥の日原集落はまとまりのある形態で、山岳信仰や鉱業で潤った山間の町といった趣きだ。途中にある日原大沢集落は急斜面上にへばり付いて民家が点在するもので、奥秩父から奥多摩地方にかけてみられる関東山地の山岳集落の典型と言っていいだろう。
JR青梅線奥多摩駅
昭和19年に開業した当時のままの駅舎が残っている。山小屋風のハーフティンバー調。
日原街道をゆくと目前に日原大沢集落が壁のように見えてくる。(上)

日原大沢集落(左)
養蚕に対応するために跳ね上げ屋根の改造が見られる「かぶと造り民家」が残っていた。(日原大沢 上)

日原集落の手前にある石灰石の採石場。ここからトロッコ鉄道が出ている。(左)
最奥の集落 日原
緩斜面にまとまりよく人家が集まっている。農村であるが、山岳信仰や鍾乳洞・山岳観光で潤った山間の町場の雰囲気がある。
日原集落
日原集落
日原集落
日原街道沿いの町並み
日原にあった酒屋
店頭、店内のディスプレーには昭和レトロを感じるように演出されている(店長談)。
トロッコ鉄道
(日原小学校に展示されていたもの)
斜面に耕作された畑
参考資料 リンク
奥多摩町

参考文献