中山 トンネルの真上にある尾根上の急斜面集落

東京都
奥多摩町
中山
水根





交通






中山



水根




2007.11.10
奥多摩町に入り青梅街道を西へ進むと小河内ダムの手前に長い中山トンネルがある。中山は、このトンネルの真上の急峻な東斜面中腹に、雛壇状に7軒がへばりついている集落である。斜面を造成してわずかな平地を構築し、その上に出桁造りにした入母屋造り、建ちを高くして両妻面に開口を設けたかぶと造りの民家が数棟残っている。一軒一軒の屋敷地は狭く、主屋と付属屋はひしめき合っていて、土蔵も建てこんでいる。主屋は大規模なものではなく、三間取りか四間取り形式という。畑は斜めで、土が落ちないよう少しでも斜度を緩くするために間隔をおいて石垣が築かれている。
一方、小河内ダムの近くにも数棟のかやぶき屋根を残す斜面上の水根集落がある。
中山集落
雛壇状に建て混んだ空間は平らな土地が狭いため。

中山集落
出桁造り状に屋根が出っ張ったかぶと造り。(上、左)
水根集落
数棟の茅葺屋根が今でも残っている。(左)

参考資料 リンク
奥多摩町

参考文献
『総覧 日本の建築3 東京』 日本建築学会編 新建築社