門前仲町 深川不動と富岡八幡宮の門前に形成された花街

東京都
江東区
富岡1
門前仲町2



交通
営団東西線門前仲町駅下車徒歩




門前仲町




2008.02.23
 門前仲町は、江戸時代永代寺門前仲町、大正末期までは深川富岡門前町といわれた。富岡八幡宮と永代寺は寛永年間(1624年〜1644年)の創建で、深川不動は明治11年(1878年)に造られた。
 永代通りと清澄通りとの交差点が地下鉄東西線門前仲町駅。永代通りから北へ二本目の通りが3つの寺社に向かう参道で、この門前町に羽織芸者、辰巳芸者と呼ばれた花街があった。昭和初期で芸妓置屋54軒、芸妓149人、料亭14軒、待合36軒があったという。
 門前仲町周辺は、福住界隈を除いて戦災に遭っているため、戦前の建物はない。現在、花街の面影が感じられるのは、参道と永代通りとの間の細い通りで、営業している料亭がある。一方、駅近くには、「辰巳新道」と名付けられた飲み屋街があり、戦後の小料理屋が密集している路地がある。
深川不動尊門前の町並み。右手に永代寺がある。(左)

不動尊前に木造の旅館があった(左下)

富岡八幡宮へ向かう門前町は、永代通りに平行しているが、その参道と永代通りとの間の通りに花街の面影を感じる料亭が点在している。(上、左、左下、下)

辰巳新道の町並み
このあたりは戦災に遭っているため戦前の町並みは見られないが、戦後に建てられた小料理屋が密集する界隈がある。(左、左下、下)

辰巳新道の町並み(左、下)
参考資料 リンク
江東区

参考文献
『赤線跡を歩く2』 木村聡 自由国民社