東松原 谷筋の古道に形成されたシーケンシャルな商店街

東京都
世田谷区
松原5
羽根木2





交通
京王井の頭線東松原駅下車




池ノ上





2017.02.04



井の頭線は、昭和8年に渋谷・井の頭間が開通した。その前の地図を見ると、沿線は東京郊外の農村集落である。鉄道が開通し、関東大震災の復興も相まって、沿線は急速に宅地化されていった。古い道と鉄道が交差する場所に駅ができる。商店街は、その古い道を軸に駅から周囲に延びるように形成される。そして、昭和初期の町並みが出来上がる。
東松原駅は、微地形の谷筋を南北に通う古い道に駅ができたようで、その道に形成された商店街もクネクネしている。戦前戦後は判別できないが、擬石やモルタル系看板建築が昭和さを醸している。駅のすぐそばに煉瓦外装の二重看板建築もあった。落ち着いた珈琲専門店で、歴史を重ねる住宅地ならではである。
井の頭線東松原駅
商店街は南北に延びる
駅南の線路に沿った商店街にあるダブル看板建築の珈琲専門店

東松原商店街の町並み

東松原商店街の町並み(上、左上)

住宅地の中の暗渠化された用水路。農村だった記憶(左)
昭和初期に宅地造成されたことが判る大谷石の石垣石塀。
駅北の商店街から住宅地へ向う階段
羽根木2の町並み
参考資料 リンク
世田谷区

参考文献