公園通り 昭和40年代に始まったファッションストリート

東京都
渋谷区
宇田川町
神南1





交通
JR山手線渋谷駅下車




公園通り




2012.08.13
 公園通りは、1973年のパルコ進出を契機に西武セゾングループが中心となり開発した新しいタイプの街路空間である。渋谷西武B館から渋谷区役所、NHKに通じる既存の通り(旧区役所通り)を利用して、西欧的なタウンスケープを意識したファッションストリートが創られた。地形に沿って緩やかにカーブした通りの視覚的に重要なポイントに丸井やパルコがランドマークとなり、シークエンスが形成されている。街路に面する雑居ビルの1,2階には開放的なつくりのカフェやブティックが置かれ、街路の連続性を演出している。1975年〜77年にかけて拡幅された歩道にはストリートファニチュアやウォールペイントが施され、町並みに変化を与えている。さらに、70年代末より公園通りの裏側に網の目のように増殖しはじめたスペイン通りなどの回遊空間が、ポストモダン的路地空間を形作っている。(「総覧日本の建築3東京」より)
坂道の先のランドマークに商業建築を配置
丸井ファッション館(1971年)

東京山手教会(左上1966年)

都営神南1丁目アパート(左下1969年)
渋谷東武ホテル(右1975年)
渋谷の町はもとは住宅街。そこに大型デパートができ、商業が侵食していった。
公園通りの終点にある渋谷公会堂(1964年)と渋谷区役所(1965年)
1970年代末から公園通り周辺の路地に商業空間が増殖していった。ポストモダンの時期と重なる。
NHK放送センター(1975年)

東京オリンピックの施設
国立代々木競技場第一体育館(1964年)
岸記念体育会館(1964年)
参考資料 リンク
渋谷区

参考文献
「総覧 日本の建築3 東京」 新建築社