烏山寺町 関東大震災後に下町の寺院が移転してできた寺町

東京都
世田谷区
北烏山4,5



交通

京王線千歳烏山駅下車バス






烏山寺町




2004.09.12
江戸の寺は主に都市の外周部に配置された。そして大火、近代になって震災、戦災で消失するたびにその時代時代の都市の外周部に移転した。そうして形成された寺町は、東京の西部では高円寺や吉祥寺が有名であるが、この烏山寺町も関東大震災で被災した下町の寺院が移転してできたものである。
旧甲州街道の烏山の町から寺町通りの北へ進み、新甲州街道、さらに中央高速道路の下をくぐると寺町が始まる。26の寺は大正末期から昭和初期にかけての約10年足らずの間に引っ越してきたものだという。寺町通りの景観は立派な表門と塀と大木によるもので、東京23区内の貴重な環境である。

中央の寺町通りと右の松葉通りに26の寺院が並ぶ(上)
表門や配置はそれそれだが、人が烏山方面からやってくるのを意識して少し南に傾いているのが特徴(左上、左下)
表門は互いに正対しておらず、武家屋敷街と同様にすらして配置している(上)
参考資料 リンク
世田谷区

参考文献
『日本の町並みV 関東・甲信越・東北・北海道』 西村幸夫監修 平凡社