兜町 近代オフィスビルが建ち並ぶ日本のウォール街 

東京都
中央区
兜町1,2,3
茅場町1,2




交通


地下鉄日本橋駅、茅場町駅下車


永代通り、新大橋通り茅場町





兜町




2003.09.06
2013.06.22
この辺りは江戸時代、鎧ヶ島(よろいがしま)と呼ばれていた地域で、明治11年(1878年)に東京株式取引所(現在の東京証券取引所)が設置されて以後、証券会社が集中し、日本のウォール街と称されるようになった。しかし、証券取引のネット化により、大手証券会社の本社が消え、証券街の活気はなくなってしまった。一方、証券業界の守り神である兜神社やわが国最初の銀行である第一国立銀行の跡地などの史跡があり、関東大震災後に建てられた証券街の最も栄えた時代の建物が多く残っている。今兜町は、東京の近代化の歴史を感じることのできる貴重な街であり、新たな時代に向けて変わろうとしている。

明治11年日本株式取引所(現、証券取引所)が設置されて以来、証券業者が集中し、日本のウォール街と称された。証券取引所はバブル期に建て替えられた。
旧証券取引所は旧堀川(現首都高)沿いに立会場が面していた。その周辺に近代建築が多く残っている。
証券取引所前に建つ日証館。昭和3年、横川工務所設計。
摂社日枝神社の境内(左)
石の囲いに奉納した往時の証券会社名前が刻まれている
江戸橋の袂にある三菱倉庫本社ビル(旧江戸橋倉庫)。昭和5年、設計は三菱倉庫建築課。外観は水辺に浮かぶ豪華客船をイメージしたという。塔屋や緩やかな壁面のカーブ、丸窓が特徴。その立地を読み取った造形は大変美しく、もっとも好きな建築の一つだ。
(2014年一部が保存され日本橋ダイヤビルとして再生した)
玄関とその上のコーナー窓周りのデザインが素敵!
日本橋川の上を首都高が走っていなければ、都心の中の代表的な水辺景観として賞賛されていたであろう。 
亀島川沿いの町並み(茅場町2) 
参考資料 リンク
中央区


参考文献