新宿
十二社
超高層ビル群を仰ぐ細街路の住宅地と花街

東京都
新宿区
西新宿4,5,6




交通
地下鉄大江戸線西新宿5丁目





新宿十二社



西新宿4



西新宿5




2008.02.02
新宿副都心にある新宿中央公園の西側の通りを十二社通りといい、この通りと山手通りに挟まれた丘(西新宿4丁目)は細街路の密集した住宅地である。農村がそのまま宅地化されていったからであろうか、車が容易に入れない場所も多く、したがって建物の建て替えもやりづらいため古い住宅も点在している。家々の間からは新宿副都心の超高層ビル群の都庁やパークタワーを仰ぐように見え、独特の景観を体験できる。
一方、十二社とは、神田川の谷に臨む弁天池(現十二社通りの西側一帯の細長い池)に、熊野神社ほか十二社を祭ったことにちなむ。応永年間(1394年〜1428年)建立で江戸名所の一つで、花街は弁天池の西側のやや高い所に形成されていた。昭和40年当時で、料亭24軒、芸者60人という。現在でも料亭や旅館が残っており、新宿副都心の至近とは思えない花街の風情を感じる一角がある。

新宿四丁目の細街路住宅地の町並み。背後に新宿高層ビル街の都庁やパークタワーがそびえる。
十二社通りから都庁を見上げる。(左)

十二社通りに面する「新宿十二社温泉」は昭和38年に開かれた。(上)

十二社温泉の裏手通りに面する建物。花街の建築に違いない(左)
もと池畔だった通り(十二社通りの一本西側)から西へ上る坂道にある旅館。
旧花街と思われる一角の北側の坂道から見返す。現在も営業している料亭があった。(上)
同じ通りを反対側から見たところ。(左下)

池畔から丘に上る階段に花街時代の建物や旅館が並んでいる。(左)

十二社花街エリアにある現役の飲食店。(左)

新宿五丁目の町並み(上)
参考資料 リンク
新宿区

参考文献
『赤線跡を歩く2』 木村聡 自由国民社