方南町 震災後に開発された神田川沿いの住宅地

東京都
杉並区
方南2
和泉4






交通
東京メトロ丸ノ内線方南町駅下車






方南町





2016.10.01
杉並区は、武蔵野台地面にあり、その台地を区西端の善福寺池から流れる善福寺川と、井の頭池から流れる神田川とが屈曲しながら流れて浸食谷を形成している。台地の開発が本格的に始まったのは江戸時代で、青梅街道・五日市街道・甲州街道沿いに新田集落が開拓された。明治以降、JR中央線、西武新宿線、京王井の頭線沿線を中心に都市化が進行、特に関東大震災(大正12年)直後から昭和初期にかけての開発がめざましく、東京西郊の住宅地として閑静な環境にあり、各駅を中心に商業地区が形成されている。
東京メトロ丸ノ内線の支線の終点にあたる方南町駅界隈もその一つのエリアである。神田川に向かって下る傾斜地には大谷石を使って築かれた石垣が見られるとともに、玄関脇に洋間を備えた昭和初期の住宅が今でも点在して残っている。商店街は、方南町交差点から方南通り沿いにアーケード街が形成されており、途中から南下して中央商店街へと続いている。丸ノ内線中野富士見町・方南町間が開通したのは1962年(昭和37年)のことであり、戦前戦後の混在した昭和レトロな一帯だ。
丸ノ内線方南町駅
丸ノ内線方南町駅出口は、方南通りのアーケード街の中にある。
方南通りの町並み
モルタル系看板建築が見られる
方南中央通り商店街の入口
方南中央通り商店街の町並み

方南中央通り商店街の町並み
方南中央通り商店街を南下すると神田川の刻んだ谷へと坂道を下り、大谷石の擁壁が現れてくる
方南中央通り商店街の南端あたり
おしゃれなイタリアンレストラン

屈曲しながら流れる神田川と斜面地の大谷石積(和泉4付近) 

大谷石の石垣は風化が激しい
(和泉4付近)
参考資料 リンク
杉並区

参考文献