羽田 空港を望む六郷川河口の旧漁村集落

東京都
大田区
羽田3,5,6




交通

京浜急行
天空橋、穴守稲荷駅下車


国道131号線
弁天橋





羽田




1998.07.18
2003.12.06
羽田は六郷川の河口の北東岸、三角州先端に形成された漁村集落である。昭和期に沖合が埋め立てられて羽田空港(東京国際空港)が建設された。以前は、すぐ近くをジャンボ機が離着陸しており騒々しかったが、国際空港が成田に移り滑走路が沖合いに移ったため漁村時代の静かな町に戻っている。
羽田は関東大震災の時に被害を受けたものの戦災からは逃れたエリアがある。今や古い建物はあまり残ってはいないが、以前の漁村の風情が感じられ、東京23区内の貴重な集落空間のひとつとなっている。
戦後GHQが撮影した空中写真。
下が南で六郷川(多摩川河口)、右が羽田空港。
濃い部分が戦災を逃れたエリアと思われる(おおむね穴守稲荷と岬との間)。
岬のとんがったところから羽田の集落をみる。六郷川と運河に沿っては土手がめぐらされているため、集落は低く埋まっているように見える。
岬から六郷川河口を眺める。左手は沖合いに移った羽田空港。右手は京浜工業地帯。
水上に小祀があるが、関東大震災で被害を受けた人々や水難の子供たちを弔っている。
六郷川に面して船が停留している。桟橋と作業小屋が水上に立てられた木杭の上にのっかっている。
対岸は川崎の京浜工業地帯。
河岸線から一皮入った通りに、煉瓦でできた防潮堤が巡っている。かつての海岸線である。
河岸から集落に降りると、路地の狭い下町のような空間となる。
非戦災エリアの中に残った比較的大きな民家。
上の画像と同じ敷地内に建っている別棟の民家。2階の戸袋に銅版で飾りが施されていた。
羽田空港との間の運河に面する町並み。ちょっと前まで、運河沿いのマンションや民家の壁や屋上には巨大な広告塔が掲げられていた。飛行機の乗客に見せる看板である。
しかし空港が沖合いに移転したため、広告塔の需要は無くなってしまい、現在はむなしく骨だけが残されている。
穴守稲荷の駅からの参道に面する町並み。出梁町家と料亭(現役)。
参考資料 リンク
大田区

参考文献