母島 農漁業と捕鯨で栄えた素朴な小笠原の島

東京都
小笠原村
母島





交通
父島二見港より旅客船




元地(沖村
旧北村





2019.11.23
母島は 父島の南約50kmにある母島列島の主島で、南北約11kmの細長い島。父島を出港した定期船「ははじま丸」は2時間で母島の沖港に着く。母島の山の高さは父島より100m高く雨雲を捉えるため父島より雨量が多く、鬱蒼とした亜熱帯樹林が発達しているに。戦前は沖村・北村の2村があって農業・漁業・捕鯨で栄えた。現在北村では港の突堤や小学校の門柱など集落の遺構が確認できる。父島が観光の島なのに対し、母島は農業と漁業の伝統を守っている。小笠原の返還後、組織的な再開発が父島に5年遅れたが、父島では5年に1回の「返還祭」を、母島の4住民は地域の祭りとして毎年開催しつづけている。(「シマダス」参照)

父島二見港と母島沖港との間を2時間で航行する「ははじま丸」(上)と母島沖港(左)。
母島元地(沖村)地区
JA・漁協売店2つのスーパーマーケットが並ぶ島の商業中心。
かつての沖村
草葺屋根の集落像がわかる(上)。
天皇行幸時に造られた橋(左)。
小笠原村立母島小中学校
ロース記念館(上)
島で採れる「ロース石」による石積みの民家。母島の初期開拓者「ラルフ・ロース」に資料や母島の民具などが展示されている。
母島元地地区の住宅(左上・左下)
父島・母島では、元住民が戦後帰還した際、都営住宅が用意されていた。そのためほとんどが都営住宅に住まわれている。
旧北村地区
戦前は人口600人を数えた北村集落があった(上)。

北港の桟橋(左)
旧北村地区
北村小学校跡地
旧北村地区
在りし日の写真。捕鯨で栄えた集落の姿が偲ばれる。近くの西浦には捕鯨施設があった。
参考資料 リンク
小笠原村

参考文献
「シマダス」日本離島センター