福住佐賀 運河に囲まれた深川の町工場のまち

東京都
江東区
福住1
佐賀1




交通

営団東西線門前仲町駅下車徒歩





福住・佐賀




2004.10.11
 深川は江戸時代明暦の大火後に埋め立て整備された地区で、縦横に何本もの運河がある。そこは江戸東京の職人町であり現在も歴史ある中小の町工場が多い。大正12年の関東大震災後の震災復興事業で区画された整然とした街路で、太平洋戦争では殆どが空襲で焼けている。門前仲町はそんな下町深川の町人町であり、古い建物は少ないが江戸東京の下町情緒が感じられる街である。
 それでも門前仲町の近くにある福住1丁目、佐賀1丁目界隈には古い建物が残っている。その理由は、東京大空襲の際北西からの風にあおられて延焼が拡大したとされるが、福住1丁目佐賀1丁目は北西方向が隅田川で北側が運河という好条件によって戦災から免れたらしい。太平洋戦争直後の航空写真では、殆ど焼けた深川一円の中で際立って残っていることが確認できる。
 佐賀1丁目は隅田川に近いエリアで、2,3階建ての近代洋風建築が数棟残っているのが特徴。門前仲町に近い福住1丁目は木造2階建ての住宅が残っている。この界隈は、全面的に戦災を受けた深川地区にあって戦前の町並みが残る貴重な場所である。

佐賀1丁目の町並み
2階建ての小規模な近代洋風事務所建築が並ぶ。

佐賀1丁目の町並み
交差点に建つタイル&テラコッタ外装の建物。震災復興街区のため交差点に角切があるが、それを利用したコナーRのデザイン。
佐賀1丁目の町並み
2軒がつながった和風住宅。
佐賀1丁目と福住1丁目の間の運河。
右が佐賀、左が福住。
福住1丁目の町並み。
戦前の東京でよく見られる2階建ての和風住宅が残っている。
福住1丁目の町並み
参考資料 リンク
江東区

参考文献