淡路町
須田町
戦災のない東京 旧万世橋駅前かつての繁華街

東京都
千代田区
神田淡路町
1,2
神田須田町1,2




交通

営団丸の内線淡路町、都営新宿線小川町他


靖国通り
淡路町他






淡路町



2003.07.05
2013.09.23
中央線の御茶ノ水駅と神田駅間を乗るとレンガで造られ草むしっているホームの跡らしきものがある。旧万世橋駅である。駅舎は、明治45年から昭和11年までいまの鉄道博物館の場所にあった。
東京の旧中央駅はヨーロッパの古い都市のように、旧市街の手前に分散していた。新橋駅、上野駅、両国駅、そして万世橋駅(旧甲武鉄道)がそうで、大正期に東京駅(中央停車場)開業後接続された。旧万世橋駅は、江戸時代からの水陸交通の結節点だった万世橋の近くにつくられた終着駅だった。昭和11年、接続するはずだった総武線が御茶ノ水駅に接続したため廃止された。
この旧万世橋駅の南西側一帯は旧町名では神田連雀町といい、昭和初期までは上野、浅草、新橋にならぶ繁華街だった。神田川や鉄道、駿河台の山に囲まれていたためか、戦災から免れた地域の一つである。(関東大震災では焼けている)。
このあたりは、日本橋を基点とする日光街道を軸とする町割が神田の山にぶつかって崩れるところで三角形街区が目立つ。その一角、靖国通りと交通博物館の間に木造の料亭や旅館建築が並んで残っている通りがある。甘味処竹むら、あんこう鍋いせ源、旅館ぼたん、一本西側の通りに藪蕎麦、(松栄亭は建替えた)など、都心の中核部とは思えない町並みが見られる。
内神田エリアは戦災から免れたエリア。旧万世橋駅へ向かう通りに駅前の飲食店街が形成されていた。
両側に木造料亭建築が並ぶ。東京都心部では貴重な一角。旧万世橋駅方向から西をみる。左はあんこう鍋の「いせ源」、右は甘味処「竹むら」。この先の左手に「ぼたん」がある。
あんこう鍋の「いせ源」と連なる町並み。
甘味処「竹むら」

料亭「ぼたん」(左上)

モルタル系の戦前建築(左下)

戦前のマンサール屋根の木造2階建て。マンサール屋根部分は屋根裏部屋として扱われる。(上)
V字の両通りを結ぶ小路。
突き当たりに見えるのが藪蕎麦。
有名な神田藪蕎麦。
松栄亭前の町並み。
不忍通りに建つ第1KSビル。辰野式のような近代建築。向かいにも近代看板建築(ふじもと)が残っている。(左、上)
須田町2丁目柳原通りの町並み

万世橋界隈の町並み
参考資料 リンク
千代田区

参考文献