田子 海鼠壁づくしの民家が現れる西伊豆の密集漁村

静岡県
西伊豆町
田子




交通






田子





2007.05.27
西伊豆町といえば海に岩を並べる堂ヶ島温泉が有名だが、堂ヶ島のやや北に田子漁港がある。田子はカツオ・エビ・イルカ・テングサを水揚げし、鰹節の生産が盛んであった。今では大田子が夕陽の名所として知られる程度で、海水浴シーズンには観光客が来るにせよ通年の観光ルートにはのっていない。ひっそりとした漁村集落だが規模は大きく、海岸線に沿いながら谷に深く入り込んで密集している。集落の北方は路地が整然とした街区割りで町を形成している。その中に大きな屋敷があり何棟もの建物が全て海鼠壁で覆われている。港近くにも海鼠壁の住宅が並んでいる場所が残っている。一方、集落の南方は谷の地形に従って入り組んでおり、密集漁村らしい集落空間となっている。
密集した町の中に大きな海鼠壁づくしのお屋敷があった。田子の名主の家であったのか。
このあたりは比較的街路が整然と区画されていた。
港近くの海鼠壁の町並み。建物が取り壊されて駐車場になったものと思われるが、おかげで海鼠壁の町並みを見ることができるようになった。

町の商店(左上)

大田子へ抜ける田子隧道(左)

土地がないので川の上に床を張って駐車場などに使われていた。(上)

南方の集落空間(左上)

港近くの水産加工工場(左)

港に面して建っていた石倉。グレーの石とオレンジ色の鉄扉の組み合わせが鮮やかだった。(上)
最も南方の集落(上)

大田子は夕陽の絶景スポット
真ん中にある岩は「メガネッチョ」という名前が付いている。(左)
参考資料 リンク
西伊豆町

参考文献