市木 芸州国境近く石州瓦の赤い甍並みが美しい宿場町

島根県
邑南町
(旧瑞穂町)
市木





交通






市木





2014.05.31
邑南町市木は町村合併前は邑智郡旧瑞穂町にあった。島根県中南部、広島県境に接する中国山地にあり、石州街道あるいは芸州街道と呼ばれる旧街道の宿場町。すぐ南に国境の三坂峠があり、越えると広島県北広島町大朝に至る。歴史的には製鉄業が盛んだったようで、村内にたたらが23ヵ所あったそうだ。
広島方面から県道を来ると前方に真っ赤な集落が現れる。旧道にびっしり赤い甍並が続く町が市木集落である。入母屋瓦葺き屋根が基本で、特徴的なのは妻面の漆喰を守るように破風板が設置されている点である。標高が高く峠下なので冬季に吹雪くのであろう。町並みは、南から一直線に進み、お寺につき合ったところで東へ折れ、しばらくして北へ向きを変える。お寺の背後の高いところを浜田自動車道が突っ切っている。徒歩時代の街道町と自動車道の対比も時代の景観として面白い。
市木の町並み
集落の南の入り口付近。真っ赤な甍並みがとにかく印象的だった。

市木の町並み
一直線部分(左上、左下)
入母屋桟瓦葺きの妻面には、吹雪から漆喰を守るように破風板が下がっていた。
市木の町並み
街道に対して短冊状の敷地割。空地の部分で屋敷地割が判る。

市木の町並み
左右に折れ曲がったところの町並み。モダンな商店もあった。
参考資料 リンク
邑南町

参考文献