高宮 宿場、門前、問屋町として大いに栄えた町並み

滋賀県
彦根市
高宮



交通

近江鉄道本線
高宮駅


国道8号線



高宮
犬上川扇状地の扇端近くの町で、古代は犬上郡高宮郷の地であった。中世は高宮氏の高宮城があった。江戸時代から商工業が発達し、麻織物の「高宮布」とくに「高宮帷子」の特産地として栄えた中山道の宿場町である。また、町の真ん中に大鳥居があり多賀神社への参道を分岐している門前町でもある。このように、高宮は近世から近代にかけて、宿場町、門前町、問屋町として大いに賑わった、武蔵国本庄宿に次ぐ中山道第二の人口を誇る宿場町であった。
町並みは、旧中山道沿いに長く、平入り塗籠め2階屋の町家が軒を連ねる。また、街道だけでなく、東一帯もなかなか見ごたえがあり、豊富な歴史的空間を持つ町だ。
犬上川を渡る高宮橋は、川渡しや仮橋が有料であった時代に渡り賃をとらなっかた「無賃橋」だたっという。犬上川の南側は、伊藤忠商事の創始者伊藤忠兵衛の生家のある豊郷となる。
江戸財代は無賃橋だった高宮橋。
ここから長い高宮の宿場町が始まる。
屋根と1階の軒が連なる高宮宿南部の町並み。
袖庭を備えるなど間口の大きな町家が多い。それだけ賑わった町という証。
旧中山道の町並み
宿場町のちょうど真ん中辺りから多賀神社の参道が東へ伸びている。そこに高さ約11mの大鳥居と常夜灯がある。
湖東地方の特徴である平入り塗り籠めつくりの町家。柱型や梁、出桁を強調し軒部分のデザインで家の格式を表現しようとしている。
旧中山道の町並み
中山道の東側の町の一角
ところどころに茅葺トタン屋根の町家が残っている。
中山道の東側の町の一角
高宮は水の流れが美しい町並みでもある。
中山道の東側の町の一角
造酒屋のある通り
参考資料 リンク
彦根市


参考文献