杉戸 利根川水運と日光街道の結節点として栄えた町

埼玉県
杉戸町
杉戸1,2,3,4
清地1





交通

東武伊勢崎線東武動物公園駅下車徒歩




杉戸



清地




2008.01.13
杉戸は、中世以来、利根川の渡しのあった場所で、近世以降も河港町として物資が集散し賑わっていた。江戸五街道のひとつ日光街道(奥州街道)が杉戸を通ることになると、千住、草加、越谷、粕壁に続く五番目の宿場となった。
東武伊勢崎線杉戸駅はいつの日か東武動物公園駅に名を変えていた。駅は市街地とは古利根川で隔てられていて距離がある。歴史ある町にはよくあることで、川の周辺に繁華街だったようだ。旧日光街道に沿った町は南東の清地から始まる。清地には造酒屋の関口酒造がある。ここからしばらくは道幅が広いが、これは道に沿って農業用水が流れていたものを地中化して歩道にしたためである。東武動物公園駅からの道と交差する「本陣跡地前交差点」あたりは商業が集積する町の中心地、さらに北西へ進むと町の賑わいとしてはだんだんさびしくなってくる。反面、古い民家が現れてくるわけで、杉戸一丁目で旧街道が大きく曲がるあたりは景観的にも素晴らしい。そして最後に巨大なお屋敷が締めくくってくれる。
清地の関口酒造。
(清地1)
杉戸三丁目の商店街。
寄棟平入塗屋造りの商家。
(杉戸4)
アイストップに黒壁の建物が見られる旧杉戸宿の町並み。
出桁造りは東京を中心とした関東一円で見られる町家形態。
珍しい平屋の商店。
旧日光街道が曲がる場所に建つ民家。この存在が杉戸の町並みの☆を一つ上げている。(左)

古い町並みの最後を締めくくる巨大なお屋敷。見づらいが庭の中には立派な蔵が建っている。塀の石は伊豆のまだら石か?(下)
古利根川を渡る古川橋。
古利根川の南側(駅側)にはかつて飲食店街があったようで、遊里よろしく質屋があった。
参考資料 リンク
杉戸町

参考文献