熊谷 利根川水運の河岸場でもあった大型農家の集落

埼玉県
熊谷市
中瀬




交通
jR高崎線深谷駅より車利用





中瀬





2009.2.7.
深谷市中瀬は古くから利根川の水運の河岸場として栄えた地である。現在は深谷ネギを生産する農村で河港の面影は感じられない。集落の特徴は、大型の二層の農家と利根川の氾濫に備えて土台をかさ上げしている点である。建ちの高い切り妻屋根には共通して長い煙出しが付いているので、かつては養蚕を行っていたのであろうか。いずれにしても近代以降に富を得た農家群と思われる。
利根川の氾濫に備え屋敷を石垣でかさ上げしている。

中瀬神社の彫り物は見ごたえがある。江戸の彫り物師が携わったものであろうか。
建ちの高い二階建て農家。屋根が高いということは梁間が大きいということ。明治期以降に潤ったのであろう。
中瀬集落の景観
中瀬集落の景観
切妻屋根の棟には比較的長い煙出しが付く。
中瀬集落の景観
中瀬集落の景観
深谷ねぎ畑
集落内はネギの匂いが充満していた
参考資料 リンク
深谷市

参考文献
『日本の町並みV 関東・甲信越・東北・北海道』 西村幸夫監修 平凡社