小城 くど造りの町家が見られる城下の町人町

佐賀県
小城町
本町
下町
岡町



交通

JR唐津線小城駅下車

国道203号線




本町、下町、岡町




2003.12.29
小城は、天山山麓の谷口集落で、鍋島支藩の城下町として小城町、侍屋敷、岡町で構成されていた。小城町は須賀神社の門前町となった上町、中町、下町で、寛永年間に成立した。侍屋敷は延宝年間に藩邸が桜岡に建設されあと、周辺に形成され九つの小路が残っている。岡町は藩邸とそれを取り巻く家臣団の屋敷の東側にあたり、町人町として大手町、正徳町、朝日町、岡町、蛭子町をいう。
駅前から伸びる本町通りには商店街だが目だった町並みは無い。その東側の正徳町界隈に連投的な町並みが見られる。家々の多くはくど造りという棟を分けて繋いだ形式の町家である。また、岡町の下町に近いあたりには旅館や遊郭らしき建物が見られた。
正徳町の町家
くど造りの町家がならぶが、さすがに金属折板でカバーされている。
正徳町の町家
2つ棟が見える方が南に面している例がおおい。写真の家は隣地が空地になったため、オールシルバーメタリックの窓のほとんど無い壁面があらわになった。
駅前から伸びる本町通りの町並み
下町交差点に建つ旅館金居屋
下町交差点の岡町側の界隈には遊郭っぽい建物が見受けられる。
幾重にも瓦屋根を葺き、多くの破風や軒を見せる形態は、戦後の住宅スタイルと思われるが、北部九州で共通して見られた。
参考資料 リンク
小城町

参考文献
『図説 日本の町並み12 北九州編』 太田博太郎他 第一法規