加唐島 玄武岩質の台地斜面上に密集する離島集落

佐賀県
唐津市
鎮西町
加唐島





交通
呼子港より旅客船




加唐島





2019.10.19
呼子の北西7.5kmに位置する南北に長い島。山地が海岸線に迫る玄武岩質の台地からなり、集落地を除いて周囲は海食崖に囲まれている。産業はイカ漁を中心とする漁業が主で、その他ニンニク、ダイコン、サツマイモの栽培も盛ん。また、島特産のツバキの実は有名である。南の加唐地区と北の大泊地区の2集落がある。古くから朝鮮半島との交通の要衝で、「日本書紀」には「各羅島」の名で登場する。新羅征討の時、身ごもっていた神功皇后はこの島で着帯式を挙げたとされ、オビヤ浦の地名が残っている。またオビカ浦には、古代朝鮮半島に三国時代を築いた百済王のひとり、武寧王の生誕伝承が伝わり、サッカー・ワールドカップ2002の時の日韓交流をはじめとして、伝承をもとにした島おこしが進められている。(「シマダス」参照)

旅客船「かから丸」で17分。
加唐島の町並み
集落は台地南端の斜面上に形成されている。

加唐島の町並み
蚕業はイカ漁を中心とする漁業が主で、農業は野菜やツバキの実が特産。
干棚が複数見られた(左下)。
加唐島の町並み
集落内は息をつくほどの旧坂が多い。
加唐島の町並み
加唐島の町並み
瓦の色合いから古そうな家が多いと思われる。
加唐島の町並み

加唐島の町並み
瓦屋根に黒や茶色の縦板壁が特徴。屋根形態は切妻と入母屋が混在する。玄武岩の石垣が随所に築かれている。
加唐島の町並み
斜面によって下から上へと続く甍並みが印象的な集落。
参考資料 リンク
唐津市

参考文献
「シマダス」日本離島センター