太子 日本最古の官道竹内街道の大阪側の峠下集落

大阪府
太子町
山田




交通






太子




2012.06.17
 竹内街道は、大阪府太子町と奈良県葛城市の境界、二上山南側鞍部にある竹内峠を越える道である。「日本書紀」に記された古代の官道で、7世紀初め難波津から大和・飛鳥の都への重要な街道であった。太子町には用明、推古、孝徳各天皇陵や古墳群、聖徳太子廟の叡福寺などの史跡がある。その竹内街道は、大阪の近在ながら人の通っていた頃の道幅を保っており、峠と前後の集落は歴史街道として注目されている。太子町山田は大阪側の峠下の集落で、大和棟の茅葺民家(トタンカバー含む)が数棟見られ、瓦葺きの家屋や石垣、うねりながら上っていく道路の線形など古代からの街道としての風情が感じられる。
水きり庇が付いた蔵
道路が右左に曲がり先が見通せないのが、シークエンスの演出となっていていい
左側は孝徳天皇陵の山で家並みは右側に続く
国登録文化財の大道旧山本家住宅
竹内街道の伝統的景観の特徴となっている茅葺大和棟民家(公開)
瓦葺きの民家もこの地方の特徴を持ったしっかりとした造りである。
白壁、黒壁、瓦屋根、緑、そして峠へ向かって曲がりながら上っていく街道
大和棟の民家
集落の西端あたり
蔵の水切り庇の意匠
参考資料 リンク
太子町

参考文献
『日本の町並みT 近畿・東海・北陸』 西村幸夫監修 平凡社